私たちの研究グループは遺伝子発現の人為的制御を可能にするため、塩基配列選択的DNA結合分子“ピロールイミダゾールポリアミド(PIポリアミド)”を用いて、遺伝子発現のオン/オフを切り替えられる“人工遺伝子スイッチ”の開発に取り組んでいます。
PIポリアミドは核内のDNAに作用することから従来の低分子化合物や抗体医薬、さらには最近注目を集めている核酸医薬とは異なる新しいモダリティーと言えます。
本講演では、これら人工遺伝子スイッチのアプローチとその利点について解説すると共に、これらを用いたエピジェネティック創薬の可能性について紹介します。
杉山先生は、令和2年度発生医学研究所共同研究拠点に採択されております。
連絡先 ゲノム神経学分野 塩田 倫史 (内線6633)