【日時】6月28日(金) 12:00~13:00
【会場】発生医学研究所 1階カンファレンス室
【要旨】
生体はエネルギーであるATPを様々な生命現象に利用する。従って、ATP動態の解析は実際の生体内活性を理解するため必要不可欠である。しかしながら、マウス生体内でATP動態を可視化することは困難であった。そこで、私達はこの目的のためにATP量依存的に蛍光比を変化させる蛍光共鳴エネルギー移動蛍光蛋白質をマウスへ応用した。(ATP可視化マウス)。このマウスでは、全臓器・細胞の細胞内のATP量を定量的、高感度、非侵襲的かつ時空間的に生理的条件下および疾患条件下で調べることができる。このATP可視化マウスの性能と応用例を脳(統合失調症・アルツハイマー病・てんかんなど)・骨格筋(廃用性筋萎縮など)心臓機能(心筋梗塞など)から臓器連関解析など論文発表前のデータを紹介したい。
本研究は、2019年度「発生医学の共同研究拠点」の採択課題です。
【連絡先】筋発生再生分野 小野 悠介(内線番号)6601