*この講演は日本語で行われます。

 

Title:
アカデミア発創薬支援における理研創薬・医療技術基盤プログラムの取り組み
Introduction to RIKEN Program for Drug Discovery and Medical Technology Platforms -Past, Present and Future-

 

Speaker: 　
Yoshinobu Hashizume
Program for Drug Discovery and Medical Technology Platforms (DMP), RIKEN

 

Abstract: 　　 　　
理化学研究所は100 年に及ぶ歴史の中で，自然科学における大きな足跡を残してきた．それは基礎科学研究成果に加え「理研コンツェルン」に象徴される「成果」の産業化であった．脈々と受け継がれたこの理研精神は，野依理事長の強力なリーダーシップのもとにアカデミア発創薬を支援する「創薬・医療技術基盤プログラム」へとつながる（2010年）．本プログラムは，「研究開発を牽引するマネージメントオフィス」，「革新的な創薬・医療技術を目指すテーマ・プロジェ
クト」及び「テーマ推進を支える創薬・医療技術プラットフォーム技術」の3つの機能を有しており，理研内や大学などから提供された「アカデミアシーズ」から，疾患領域，作用機序，Druggability などを考慮してテーマ・プロジェクトを採択している．現在，30 を超えるテーマ・プロジェクトが画期的新薬・医療技術の創出を目指し，理研の総力を結集した探索研究として進められている．このように，本プログラムの使命は「高付加価値のテーマあるいは臨床開発候補化合物・抗体・細胞の創出」を通して社会に貢献することである．
　本講演では、このプログラムに含まれる3つの機能「プログラムマネジメントオフィス」によるテーマ・プロジェクトのマネージメント、「創薬・医療技術を目指すテーマ・プロジェクト」の採択と進捗，そして「テーマ推進のための創薬・医療技術プラットフォーム」の整備・活動状況を振り返り，アカデミア発創薬のノウハウを共有したい．

 

Under the leadership of President Ryoji Noyori, RIKEN launched a RIKEN Program for Drug Discovery and Medical Technology Platforms (DMP) in April 2010 with a time limit of 10 years.
RIKEN has proclaimed that it is its intention to create innovations in life science and ultimately to contribute to global human health through the success of this program, by producing achievements in the field of drug discovery and medical technology based on the basic research by RIKEN and the Japanese academia.
The management system, status and technology platforms will be discussed at the seminar.

 

（本プログラムは医薬品・医療技術の開発を目的としているため、そのものを論じた発表は少なく、個々の課題に関連する論文を適時紹介させていただきます。）