発生医学研究所における研究倫理教育として受講が推奨されるeラーニング単元「オプションコース(任意)」にあらたに5単元が追加されました。
発生医学研究所では2019年に「研究倫理教育の受講方針」が設定され、研究倫理教育eラーニングプログラムeAPRIN (*)の所定の単元を、新規および再教育時に履修します。
再教育のための受講単元は3年間に1回を目処に見直しすることが定められています。
今回(2022年)の見直しでは、従来の研究倫理教育である「再履修コース(必修)」の3単元がそのまま継続となる一方、「データの再現性の確保」をより強化する観点から、「オプションコース(任意)」に、画像解析と統計に関する5単元があらたに追加されました。
あらたに追加された5単元:
「画像操作の制限/Restrictions on Image Manipulation」
「正しいデータの記述の仕方/Proper Data Description」
「記述統計量とグラフの描き方/Descriptive Statistics and Graphing」
「検定とP値:統計的エビデンスとは/Testing and P-Values: Statistical Evidence」
「検定の選び方:検定は結論を変え得る! 不適切な検定を故意に選ぶのは不正行為」
(いずれもAMED支援 「国際誌プロジェクト」提供)
(*) eAPRINとは
・一般財団法人公正研究推進協会が提供する研究倫理教育eラーニングプログラム
・研究倫理教育を中心に130単元を超える教材が提供されている
・受講時間は1単元30分程度(「ダイジェスト」単元は1時間半程度)
・研究倫理教育以外にも学習・指導に役立つ教材が多数ふくまれる
・多くの単元が日本語版・英語版の両方に対応している
(内容例)
統計の基本(記述統計量、グラフ作成法、検定の選び方など)
医科学系国際誌の投稿規定、統計解析チェックリスト
[英語版]実験安全、化学物質取り扱い、遺伝子組換え教育訓練教材
(日本国内の実験に関する規制・ルールを体系立てて説明する英語資料・教材がなかなかみつからないなか、海外留学生を指導する教員にとって有用なリソース)
eAPRINログイン後、「教材一覧」(目次)からタイトル名は一覧できますが、それだけでは各単元の内容や位置付けを把握するのは容易ではありません。
興味ある単元を探す一助となるよう、簡単な解説付き単元一覧表を掲載します。必要に応じてダウンロードしてください。
eAPRIN主要単元一覧 [発生研 研究倫理教育WG版] (PDF: 232KB)
eAPRIN単元一覧 [一般財団法人公正研究推進協会サイト]