イベント&セミナー

県立八代中学校の生徒さん達が発生研を訪問されました

2013.06.07 ●セミナー

八代中学校の生徒が研究所訪問

 

ここ数年、発生研での恒例行事となった八代中学校の生徒さん達による研究所見学・研究体験が、今年も6月7日に行われました。
オリエンテーション後、大学院先導機構の持田特任助教、多能性幹細胞分野の粂教授による講義を受け、その後はグループごとに各分野で簡単な研究体験をしてもらいました。

 

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以下、生徒さんの感想です。

 

◇最初に「発生医学」という言葉を聞いて「難しそう」という印象を私は持っていましたが、今回の見学を終え「面白い」分野だという考えに変わりました。
はじめにオリエンテーションを受け「発生医学」とは何かということを学びました。「iPS細胞」くらいしかでてこなかった私は他にもたくさんの将来の医学に大きく関わるものを含んでいることを知り、熊本にそんな研究所があることがとても誇らしく思えました。その後2つの講義「細胞分裂」と「iPS細胞を用いた再生医療研究」を受けました。1つ目の講義は、学校で何となくは習っていましたが、とても分かりやすい内容で、しっかりと自分の中に吸収することができました。2つ目の講義では、思っていたよりも技術が進歩していたことに驚きました。テレビの中の話でしか聞いたことのなかったクローン技術はもう実現できるんですね。人間の力を感じました。その後の研究室見学では、まず損傷修復分野で細胞を皿からはがして様子をみるという実験をしました。目ではとても見えない細胞なのに、はがしてもはがしてもまたはりつく強い生命力に感動しました。次に行った組織幹細胞分野では主にマウスの成長、それに伴う血管の変化等を見ました。本当に生き物の体は複雑でよくできているということを知りました。
今回の見学の時間はとても有意義な時間となりました。今まで知らなかった新しいものに次々と触れ、人間の神秘を改めて実感できました。ここで学んだことをこれからに活かしていきたいと思います。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

◇熊本大学発生医学研究所の見学機会をとっていただき本当にありがとうございました。熊本大学を訪問するということで、事前に調べて難しい内容を勉強したつもりでしたが、実際に見学や講話を聞くと驚くばかりで「もっと知りたい」「調べてみよう」と思いました。細胞のことについて私は詳しくはありませんでしたが、分かりやすく興味を惹かれる講話で、今までよりは本当に詳しくなったと感じています。特に驚いたことは、ヒトは60兆個もの細胞でつくられていることです。予想をはるかに上回っていて勉強になりました。また、iPS細胞はヒトの体のどこにでも使用できることです。iPS細胞が発見発明されたことで何億人もの命が救われるとなると改めてすごさに気づきました。「研究がヒトの命につながる」ということも心に残っています。さらに、見学させていただいた幹細胞誘導分野と脳発生分野では、iPS細胞の形、生物の誕生する前、蛍光タンパク質を脳に使用し脳をつくるときの遺伝子の動きを調べるなど、最先端の技術や研究を拝見し感動ばかりでした。口からでてくる言葉が「すごい!」ばかりで本当に心を奪われました。どんなに小さな質問にも詳しく丁寧に答えてくださり、そのとてもかっこいい姿にあこがれました。これからも研究をがんばってください。ありがとうございました。

 

◇この度は、大切な時間を削って私たち八代中学校2年生のために使っていただき、ありがとうございました。ぼくは、今回どのような話を聞けるのかと、とても楽しみにしていました。その反面、ちゃんと話を理解することができるのかという不安もありました。ですが、研究所に着き、そこにいる人達はとても優しそうでした。実際に話を聞いてみると、僕達のために難しい内容を分かりやすくしてあり、スルスルと頭に入ってくるのを感じることができ、とてもおもしろかったです。ぼくは腎臓発生分野と生殖発生分野を見学しました。腎臓発生分野ではマウスの腎臓の標本つくりということで、「マウスの腎臓ってどういうのかな~」と思って楽しみでした。マウスの腎臓は思っていたより小さかったですが、顕微鏡で見せてもらうと、植物の茎に似たようなつくりでした、また、腎臓がヒトの体にどれだけ必要なものであるかも教えていただきました。次に、生殖発生分野ではショウジョウバエについて話を聞きました。ショウジョウバエは体が黄色く目がとても赤かったです。ショウジョウバエは果物を放置しておくと寄ってくると聞きました。ぼくはハエが苦手なので気をつけようと思いました。たくさんのことを学び、とても充実した楽しい一日となりました。お世話になりました。

 

◇私は熊大発生医学研究所を見学して、とても感動しました。例えば、人は皆約一日は単細胞だったということです。現在60兆個の細胞でできている私も1つの細胞からだったということが分かり、分裂や分化つまり「発生」の力に驚き、興味がわきました。また、よく一言でいう「分裂」は様々な工夫によって正確に分裂していたことを知り、改めて生物のすごさを感じました。次に粂教授の講義では、すい臓のβ細胞をつくるためでもあるiPS細胞について教えてもらい、発生医学の最先端を見てこれが実用化されるようになったら多くの人が助かるだろうと感動しました。特に私が一番印象に残ったことは、班で「多能性幹細胞」の研究室で見学したiPS細胞でした。ノーベル賞を受賞された山中教授からわけてもらったというiPS細胞。これを顕微鏡で見るとき少し緊張し思わず息を止めてしまうくらいでした。助教の方の「毎日同じ作業を繰り返して細胞を増やしていく」ということをおっしゃっていて「何年もこれを続けられるのは『すい臓をつくる!』とか『研究が好き!』という強い気持ちがあるからですね。」という言葉が私の心に響きました。このような貴重な体験を私たちにさせてくださった研究所のみなさん本当にありがとうございました。今回の見学を忘れることはないと思います。

 

◇先日は、ぼくたち八代中四期生のために素晴らしい講義、説明をしていただき、ありがとうございました。最初は「DNA」や「核」など意味がよく分からなかったことも分かるようになりました。見学では「緊張するな~」と思っていましたが、研究所のみなさんはとても優しく、僕達が分からなかったことは全て分かりやすく教えてくださいました。また、細胞や線虫についてなど、色んなことをたくさん知ることができて良かったです。その日、家に帰ってから寝るまでずっとと言ってもいいほど、習ったことを熱く語るほどでした。まだ、将来の夢も行きたい大学も決めていない僕でしたが、今回の熊本大学発生医学研究所見学で、少しずつではありますが、それが決まってきたと思います。講義のときにいただいたクリアファイル使わせてもらっています。講義をしてくださった小椋光教授・持田悟特任助教・粂昭苑教授、分子細胞制御分野・分化制御分野の研究室のみなさん、また今回は関わることができませんでしたがサポートしてくださった研究所のみなさん、本当にありがとうございました。

 

◇今回の熊本大学発生医学研究所見学は、八代中学入学時から楽しみにしていた見学旅行のひとつでした。普通の大人でも入れないような場所で学習できることをとても嬉しく思っていました。最初の講義からついていけるか心配していましたが、資料と一緒にわかりやすい講義で科学や医療に今まで以上に興味が湧いてきました。自分の体のことなのに知らないことばかりで驚かされました。また、iPS細胞についてやっと知ることができました。テレビで、ノーベル賞をもらうほどすごい発見だということは分かっても何がすごいのか、これからどう役に立つかなど子どもにわかるような説明はありませんでした。しかし、今回発生医学研究所を訪ねたことで自分の中にあった多くの謎が解けました。本当にありがとうございました。私が見学した脳発生分野では少し前にノーベル賞を受賞した研究と少し関係している部分もあって、そんな研究を間近に見ることができて大変うれしかったです。テレビや本でしか見たことのない道具や自分たちから積極的に見ることのなさそうな内容も、この見学旅行のおかげで知ることができました。私も将来は人の役に立つ科学の研究がしてみたいという思いがあるので、夢への第一歩としてこの経験を大切にしていきたいです。知らないことばかりの私たちに貴重な体験を本当にありがとうございました。

 

◇私は今回「発生医学」という新しい分野に踏み入れることになり、わくわくしていました。まず、熊大発生研はどういうところなのかを資料を使って一から丁寧に教えてくださった小椋先生。この説明のおかげで最後まで興味を持ったまま見学することができました。そして、最初の講義をしてくださった持田先生。細胞分裂という本来は難しいはずのことも、例えや身近なものを使って分かりやすく教えていただき普段はつい眠ってしまうようなイメージだった講義が最後まで楽しくそしておもしろい内容の講義で「また持田先生の講義を受けてみたい!」と思いました。二つ目の講義をしていただいた粂先生。持田先生の時とはまた違う深く入った内容で難しいながらも、良い意味で寝かせてくれない講義でした。先生方の講義、一生忘れません。というか忘れられません!!また、分野別にいろいろな体験や体験談を教えてくれたみなさんにも感謝で一杯です。聞くのに夢中でお名前をうかがうのを忘れてしまいました。本当ならお一人お一人にお礼を言いたいのですが…すいません。予想通り期待以上なことを体験できた素晴らしい一日だったと思います。みなさん、私たちのために本当にありがとうございました。

 

◇今回、熊本大学発生医学研究所に行って「研究者になりたい」という思いが強くなりました。一つ目の講義「生物のからだと細胞分裂~細胞1個から始めよう」は、とてもわかりやすく楽しかったです。二つ目の講義「iPS細胞を用いた再生医療研究」は少し難しかったけれど将来の役に立ちそうな講義でした。その後、私は「細胞医学」と「多能性幹細胞」の二つの分野へ行きました。iPS細胞やDNAの電気泳動を見たりミトコンドリアを見たりして、初めてがたくさんあり、とてもわくわくしながら見学しました。多能性幹細胞のところの実験は、一ヶ月かけてしていくと聞きました。そして、その実験を10年近くも続けていると聞きました。実験というと理科の授業のように1時間で終わるものを想像してしまうのですが、とても根気のいるものなんだなと思いました。「ニュートン」という科学雑誌を読んでいるので「あっ知っている!」と思うことが講義などであったけれど、やはり実際に見たり聞いたりすることでもっと深く理解することができました。本当にありがとうございました。今回お世話になった、発生研にいらっしゃるような研究者に、将来なれるよう日々努力していきます。