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[発生研セミナー] 9月28日12:00~ 大阪大 遠藤墾先生

2017.08.09 ●セミナー

第314回発生研セミナー

 

 

周期的な精子生産を制御するレチノイン酸:
未分化細胞から配偶子へ

 

遠藤 墾 博士
大阪大学免疫学フロンティア研究センター
感染動物実験施設 特任助教

 

日 時: 平成29年9月28日(木)12:00~13:00
場 所: 発生医学研究所 1階カンファレンス室

 

 

哺乳類の精子形成では、幹細胞を含む精原細胞が分化し、減数分裂を経て、機能的な精子がつくられます。精巣内の生殖細胞は互いに時空間的な秩序を形成しており、精子形成に重要な各分化過程が周期的かつ同調的に起こります。このため精巣内では、精子が一定のリズムで生涯にわたり産生されます。私は、各分化過程の周期的な同調がどのように制御されるのか、細胞レベル・分子レベルでの解析を行ってきました。
各分化過程のうち、精原細胞の分化と精母細胞の減数分裂開始には、外因性シグナルのレチノイン酸が必要です。レチノイン酸が生殖細胞内の(ターゲット遺伝子である)Stra8を誘導し、これら二つの分化を制御することを過去にご報告いたしました(Endo et al., 2015)。本研究ではマウスin vivo系を用い、周期的かつ同調的な各分化過程の制御機構を、外因性レチノイン酸と生殖細胞の内因性分化能に着目して明らかにしました。本セミナーでは、精巣内の局所的レチノイン酸濃度の変化、各分化過程に必要なレチノイン酸の供給源、ならびに本知見のin vitro精子形成への応用・展望についてもご紹介いたします。

 

連絡先 染色体制御分野 石黒 啓一郎 (内線6607)