このたび、発生研にご尽力されました小椋教授が、この3月末で定年を迎え退職されることとなりました。ご退職記念講演を下記の通り開催いたします。
【日 時】 令和2年3月3日 (火) 16:00～17:00
【会 場】 発生医学研究所 1階 カンファレンスルーム
【要 旨】
昭和60年、熊本大学医学部附属遺伝医学研究施設に赴任して以来35年。その間、組織は改組を繰り返し、平成21年に発生医学研究所になり、図らずも最初の所長を務めさせていただきました。また、現在はHIGOプログラムのコーディネーターも兼務させていただいておりますが、本講演では、私が熊本大学で行ってきました研究を振り返ります。私は、AAA型分子シャペロンの構造と機能の解明をめざして研究を行ってまいりましたが、始めた当初は、得体のしれない代物でした。今では様々な細胞機能のキーとなる分子であることが分かり、その重要性が広く認知されるようになりました。遺伝学から出発し、生化学、細胞生物学、発生生物学にも展開しながら、近年は構造生物学的な方向にまで、興味の趣くままに自由にやらせていただくことができ、学術的評価はさておき、自分としては思い残すことなく、ライフワーク研究を締めくくることができますことは、ひとえに様々な形で支えてくださった皆様一人ひとりのお蔭と感謝しています。
【連絡先】発生医学研究所 染色体制御分野 石黒 啓一郎（内線番号6606）
