【日時】 11月5日（月） 15:00～16:00
【会場】 発生医学研究所 １階カンファレンス室
【要旨】 DNAは通常ワトソン・クリック塩基対を組んで二本鎖DNA（B型DNAと呼ばれる）を形成し、遺伝情報の担い手として核内に存在している。一方で、近年の研究では、二本鎖とは別の非B型DNA構造（ヘアピン構造やグアニン四重鎖構造）が様々な生物学的機能を持つことが示され、がんや遺伝性疾患との関連が明らかになってきている。このような非B型DNA構造を識別し特異的に結合することできる合成リガンドの開発は、分子プローブや薬剤への応用が期待できる。本セミナーでは、B型DNAや非B型DNAを選択的に認識可能な合成リガンドによる疾患関連遺伝子の発現調節に関する研究成果と、それらを用いた非B型DNA構造の生物学的機能解明に繋がる可能性について講演する。
【連絡先】熊本大学 発生医学研究所 ゲノム神経学分野 塩田 倫史（内線番号 6633）
