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分  野生殖発生分野
掲載日25-Aug-2021
タイトル
翻訳制御因子5MPで神経細胞死を引き起こす毒性産物の抑制に成功!~老化に伴う多様な神経疾患のメカニズム解明へ一歩~

掲載誌: Cell Reports
論文タイトル: Human oncoprotein 5MP1 suppresses general and repeat-associated non-AUG translation via eIF3 by a common mechanism.
著者名: Chingakham Ranjit Singh, Marry Rebecca Glineburg, Chelsea Moore, Naoki Tani, Rahul Jaiswal, Ye Zou, Eric Aube, Sarah Gillaspie, Mackenzie Thornton, Ariana Cecil, Madelyn Hilgers, Azuma Takasu, Izumi Asano, Masayo Asano, Carlos R. Escalante, Akira Nakamura, Peter Todd, and Katsura Asano
DOI: https://www.cell.com/cell-reports/fulltext/S2211-1247(21)00774-9

 広島大学大学院統合生命科学研究科翻訳制御学研究室の浅野桂特任教授(カンザス州立大学生物学科教授兼任)、熊本大学発生医学研究所生殖発生分野の中村輝教授らのグループは、5MPという翻訳制御タンパク質が、老化に伴うある種の神経性疾患の原因となる現象を抑制する働きがあることを明らかにしました。5MPは、3または6塩基対の繰り返し配列で起こる不正確な翻訳開始を妨げ、毒性のある繰り返しタンパクの産生を妨げます。老化によって起こる神経疾患の更なる解明に貢献するものと考えます。
 本研究の成果は、Cell Reports オンライン版に、7月13日付で掲載されました。

 

 本研究は文部科学省「共同利用・共同研究拠点」支援活動による成果です。

 

詳細は広島大学ホームページへ