昨年度(トランスオミクス事業)の採択課題はこちら(Excel 13KB)
1. 目的
文部科学省共通政策課題(共同利用・共同研究拠点の強化)「高深度オミクス医学研究拠点ネットワーク形成事業」(令和4~9年度)を4大学附置研究所(熊本大学発生医学研究所、九州大学生体防御医学研究所、東京医科歯科大学難治疾患研究所、徳島大学先端酵素学研究所)が連携して実施する。具体的には、シングルセル解析とデータ駆動型解析に重点を置いて、高速シーケンサー、質量分析計、細胞分離・解析(FACS)などを用いたオミクス解析*を活性化し、本拠点ネットワーク活動に参画する研究者の先端研究の推進、国内外の共同研究の促進、若手人材の育成を強化することを目的とする。本事業はトランスオミクス医学研究拠点ネットワーク形成事業(平成28~令和3年度)を発展的に改組した事業として開始する。
(*ゲノム、エピゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボローム、セルオームを統合的に表す用語)
2.申請者の資格
発生医学研究所の専任分野の教員、本研究所のリエゾンラボのコラボレーショングループに登録する分野・研究室で発生医学研究所と共同研究を行う本学教員(いずれも助教以上)。
3.研究助成とその使途
以下の要件を満たす場合に本助成「高深度オミクス医学研究拠点ネットワーク形成事業」の対象とする。
①10x Genomics Single Cell RNA-Seq 1検体の解析および シングルcellに関連した新技術導入を検討するオミクス解析(例:10x Genomics Visium空間的遺伝子発現解析やMultiome ATAC-seq+RNAseq)を行うために要する試薬・消耗品、解析費を支出する。採択者の利便性を高めるため、本助成からの経費の管理をリエゾンラボに委任すること。
② 令和4年12月末日までに解析を終了する。
4.申請・報告に必要な書類
① 申請書(申請期限:令和4年6月24日(金) 印刷し、分野代表者氏名欄に押印または署名の後、研究開始の1ヶ月前までに提出のこと。)
申請書ダウンロードはこちら (MS Word : 40KB)
② 報告書として発表年に英語論文および学会抄録のコピー1部を提出
③ 英語論文の謝辞に以下の文章を記述
[ supported by the program of the Inter-University Research Network for High Depth Omics, IMEG, Kumamoto University ]
5.審査
本事業運営委員で申請書類を審査して決定する。必要があれば、ヒアリングを実施する。なお、本事業の研究助成の採択が同一の研究者・所属分野に偏らないように配慮する。
6.助成経費
以下に掲げるシングルcell解析に関連したオミクス新技術導入を検討する研究提案に対して最大計5件程度の採択を予定。
(1)10x Genomics Single Cell RNA-Seq 1検体の解析を目的とした研究に対して4件まで新規枠を優先的に採択する。助成額50万円。
(2)新規技術の導入を目的とした研究(以下に例を示す)に対して総額150万円の範囲内で若干件数を支援する。配分額は選考委員会との協議で決定する。したがって研究計画と予算の用途についての根拠を示すこと。
解析例
10x Genomics Visium空間的遺伝子発現解析
Multiome(ATAC-seq + RNA-seq)
Lineage Tracing
CRISPR Screening
Photo-Isolation Chemistry (PIC)
CUT&Tag
CUT&RUN
Capture Hi-C
Biotin Proximity Labeling
CRISPR-dCas9 in Proteomics
なお本助成で得られた結果や技術的情報は研究所内セミナーや会議等での情報共有や今後の他研究者への技術提供に同意することを条件とする。
本事業の促進のため件数の増減あり。予算が無くなり次第、募集を終了する。
7.書類の提出先
コラボレーション登録:発生医学研究所 リエゾンラボ研究推進施設
申請書:発生医学研究所 リエゾンラボ研究推進施設 トランスオミクス事務担当
E-mail: imeg*kumamoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
Tel:096-373-5786
8.問合わせ先
本事業の担当者
発生医学研究所 多能性幹細胞分野 丹羽仁史
E-mail: niwa*kumamoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
Tel:096-373-6620