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所長挨拶 (2026.4.1)

2026.04.01 ●ニュース

 

熊本大学 発生医学研究所 所長

塩田 倫史 Norifumi Shioda

 

この度、発生医学研究所所長に就任することになりました、ゲノム神経学分野の塩田倫史と申します。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

発生医学研究所は、これまでの研究所員皆様の弛まぬ努力により「発生学的視点から生命科学と医学の融合を目指す研究所」という国内独自の立ち位置を確立しており、現在も世界に向けて最新の科学的エビデンスを発信し続けています。そして今後も、当研究所は独創的な発想を基に、生命の基本原理の解明と医学・医療への貢献に繋がる成果を挙げていく必要があります。私の責務は「研究所員全員が独自の研究を推進できる環境を提供し続けること」です。私は、以下の運営方針・将来構想を掲げ、多方面への目配りを怠ることなく、大学本部と連動した円滑な運営を通して発生医学研究所のさらなる発展を目指します。

 

(1)適切な現状報告・情報共有・議論により問題点を明らかにし、情報を整理することで最善の方針を決定する「バランスの取れた所内運営」

(2) 既存プロジェクトの継続および新規獲得による「所内研究環境の整備」

(3) 研究所員が独自のアイデアに基づく研究を加速できる「科学的交流の場の提供」

 

さて、生命の歴史からみれば、私達人間の人生など瞬く間に短いものです。また、生物学的な観点において、人間は他の動物と比較して走る速さや飛ぶ能力などにおいて極めて劣っています。しかし幸い人間には、時間・空間を見渡してみる「認識力」が与えられています。人間は、生物学の現象を四次元の視点、つまり時間認識というものすごいスピードの小舟に乗り、想像力も駆使して生命の大河を眺めながら、果てしない生命の歴史を紐解くことができます。認識力と科学的知見を結集することで、現時点で私達が行きつくことのできる「生命の起源あるいは果て」の光景を眺望してみることができるかもしれません。発生医学研究所がそのような悠久の旅を楽しむことができる「研究者のパラダイス」の場であり続けるよう、尽力してまいります。

 

研究所員の皆様には、これからも鋭意努力いただきますとともに、研究所外の方々におかれましては、何卒ご支援のほどをお願いいたします。

 

2026年4月

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