発生過程で細胞たちはレゴブロックのように組織や器官の形を組み上げていきます。何が細胞を正しく動かすのか、形が壊れた時はどう修復するのか、「形」を制御するメカニズムの解明に取り組んでいます。

初期胚は、卵膜からの持続的な圧縮や運動に伴う高速の伸縮など、様々な力学的拘束の下で形態形成を実現しますが、胚がどのように外力を利用し、どのように外力を受け流すか、実態は謎に包まれています。自作の工学装置を用いた外力操作実験によって、形態形成機構に備わる頑健性と可塑性の神秘に迫ります。