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[発生研セミナー] 2/26(金) 15:30~ 遺伝研 加藤 譲先生

2021.02.01 ●セミナー

第398回発生研セミナー

 

原始卵胞の維持と活性化の制御機構:
RNAヘリカーゼDDX6が関わる原始卵胞の維持機構を中心に

 

助教 加藤 譲 博士
国立遺伝学研究所系統生物研究センター

 

日 時: 令和3年2月26日(金) 15:30~16:30
場 所: 発生医学研究所 1階カンファレンス室

 

 

哺乳動物の卵巣は最も未成熟な卵胞である原始卵胞を卵子の供給源として維持しつつ、その一部の卵胞成長を逐次的に活性化することで継続的に卵子を産生する。従って、長期に渡る女性の卵子産生は原始卵胞の維持と活性化の厳密な制御により達成されると考えられるが、その分子機構に関する知見は未だ乏しい。この問題に対し我々は、卵母細胞におけるRNA制御の視点から取り組んできた。これまでに、細胞質顆粒P-bodyの必須の構成因子として知られるRNAヘリカーゼDDX6が原始卵胞の維持に関わることを見出し、DDX6および卵母細胞で形成されるP-body様顆粒が介するRNA制御機構の解明を目指している。本セミナーではこれまでに得られた知見を紹介し、今後の展望について議論したい。またRNA制御とは異なる視点から我々が新たに取り組み始めた研究ついても時間の許す範囲でご紹介したい。

 

加藤先生は、令和2年度発生医学研究所共同研究拠点に採択されております。

連絡先 染色体制御分野 石黒 啓一郎 (内線6606)