国際先端研究拠点
国立大学法人熊本大学 国際先端研究拠点
学術集会参加報告 2015年度

学会報告一覧へ

 

平成27年8月10日

 

報告書:国際先端研究拠点支援による発表について

 

生命科学研究部 神経分化学分野 伊藤尚文

 

 

「乳酸菌由来多能性誘導因子による細胞運命の転換」について、「第5回オルソオルガノジェネシス検討会」で、約30名に対し、プレゼンテーションを行った。

 

発表内容の要約
・乳酸菌抽出物とヒト皮膚線維芽細胞(HDF)の共培養によって、HDFは特徴的な細胞塊を形成する。
・生成した細胞塊は増殖性を失う。
・細胞塊は多能性遺伝子マーカーの発現が見られる。
・細胞塊は骨や脂肪などの他の細胞に転換することができる。
・転換後の細胞は増殖を再開する。

 

質問のあったこと

 

実際の腸内で、こういった細胞初期化現象は起こりえるのか?
→私たちの実験方法では試験管内で特別な条件で行っているので、起きている可能性はかなり低いと思います。

 

リソソームを失っている細胞で初期化処理を行うとどうでしょうか?
→やったことはないですが、面白そうです。

 

無菌マウスの腸内にいれるとなにかおきませんか?
→次の段階ではin vivoで細胞初期化をしてみたいところですので方法を検討してみたいと思います。

 

以上です。

 

ito2016aug